丹治 輝 写真展「小さな世界 ~光と雫のひととき~」

レポート / 2019年2月26日

~草花の上で輝く宝石のような雫~

会場にて、丹治さん。展示初日のため在廊されていました。
次の在廊予定は3/1(金)と3/2(土)です。

ギャラリー華音留は、1991年に青山同潤会アパートで開廊した老舗ギャラリーです。今年2月からは巣鴨・西ヶ原みんなの公園のすぐそばに居を構えた隠れ家的ギャラリーとして、絵画や写真などを中心に観た人の心が安らぐアート作品を取り扱っています。

木材を使った温かみのある会場に飾られているのは、草花の上で光を受けて輝く宝石のような雫を写した作品46点です。個展にあわせて新しく撮りおろしたのだと、作家の丹治輝さん。草花からホロリと溢れ出たような瑞々しい雫が、綿毛や花びらなどにちょこんと乗っているのが可愛らしく、また雫の一粒一粒の中に映り込んだ光や色彩が美しい別世界を生み出しています。

鮮やかな色彩は、冠位十二階の色を意識したそうです。紫、青、赤、黄、白、黒など、草花の色を使った背景のグラデーションが美しい。

壁面にずらりと展示されています。
作品はすべて2Lサイズ。小さな世界を表現しているので、このサイズで見てもらうのがベストなのだそう。家に飾るのにもちょうど良いサイズ感です。

「球体1つが1mm前後の世界です。普段見ない世界に少しでも気づいてもらえればと、撮影をするようになりました。どういう風に雫を見せれば良いかを考えながら光や色を調整し、ファインダーを覗くのが楽しいです」

会場ではカフェスペースも。ハーブティーをいただきながら、
ゆっくりと美しい雫の世界に浸れます。

今回の写真展に合わせてつくられた作品集と、サンクスカードが準備されています。作品集が置かれた棚の下には、丹治さんが撮った地域ネコの作品が隠れているので、お見逃しなく!

雫をテーマにした個展は初めてだと丹治さん。ファインダー越しでしか見ることのできないミリ単位のボケが創る、ファンタジックな世界に興味のある方は、ぜひ会場へ足をお運びください。丹治さんは3/1(金)と3/2(土)の2日間は在廊されているそうです。

【丹治 輝 写真展「小さな世界 ~光と雫のひととき~」】
会期:2019年2月25日(月)~3月2日(土)
12:00~18:00
会場:ギャラリー華音留・巣鴨
http://kaoru-japan.net/news/gallery-kaoru-sugamo2019-2-435

また丹治さんは他にも猫や鳥をモチーフに撮影していて、4月にさくらねこ(去勢された地域ネコ)の写真・作品展を、8月に地域猫をモチーフにした写真展を予定しているそうです。そちらもぜひ足をお運びください。
①あーとすぺーす Gallery Paw Pad 肉球画廊
2019年4月7日(日)~4月20日(土)
https://blogs.yahoo.co.jp/gallerypawpad
②ギャラリー来舎(8月)
https://gallerykiya.jp/