『台湾ノスタルジア 百年老街めぐり』出版記念 清永安雄 写真展

清永 安雄
2025/04/15 ~ 2025/05/18
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクは、2025年4月15日(火)から5月18日(日)まで『台湾ノスタルジア 百年老街めぐり』撮影/清永安雄 編集/産業編集センターの出版を記念して『台湾ノスタルジア 百年老街めぐり』出版記念 清永安雄 写真展 を開催いたします。本展では書籍に収録された写真を含む約30点を展示予定です。
台湾老街(ラオジェ)は「不思議さ」と「懐かしさ」が詰まった玉手箱
今、台湾で最も注目されている人気の街歩きスポット、それは「老街」だろう。老街、日本語読みすると「ろうがい」でイマイチの響きだが、ここは現地の言葉で「ラオジェ」と発音することにしよう。
「老街」とは、一言でいえば昔ながらの古い街並みのこと。といってもただ古いだけではない。歴史ある古くて美しい建物が立ち並び、そこでしか食べられないご当地グルメや、ユニークな商品が並んだ店が軒を連ね、台湾人だけでなく外国人にとっても大いに楽しめる観光地になっている。
特に日本人にとって、台湾の老街はどこか懐かしさを感じる街並みである。というのも、老街の多くは日本統治時代に造られた、あるいは整備されたもので、百年ほど前の大正時代に、当時の日本で流行していたバロック建築で街が造られ、それらが当時のまま残っている。日本ではもう消滅してしまった昔の街並みが、ここには残されているのだ。もちろん私たちは大正時代のバロック建築など見てはいないのだが、台湾の老街を訪れると、なぜかノスタルジックな気分になる。頭の中の歴史認識がそうさせるのか、あるいは日本人のDNAのせいなのか、不思議な現象である。
『台湾ノスタルジア 百年老街めぐり』清永安雄/写真 産業編集センター/編 より一部抜粋
本書を制作するにあたり撮影された写真のなかから選りすぐりのカットをA3+にプリントして展示。台湾老街の「不思議さ」と「懐かしさ」を感じられる作品をぜひご覧ください。