清永安雄 作品展「Lost village」
清永安雄 作品展「Lost village」
清永 安雄
2022/04/08 ~ 2022/05/08
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
清永 安雄
2022/04/08 ~ 2022/05/08
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 1階展示室にて、2022年4月8日(金)から5月8日(日)まで、清永安雄 作品展「Lost village」を開催します。
日本には過疎といわれる地域が急速に広がっている。その一つ群馬県 南牧村。室町時代からの生活の場所がこの30年で無くなろうとしている。30年前の商店はほとんど残っていない。村おこしも行った形跡があるが挫折したようだ。
急な岩山と峡谷からなる山岳地帯。石垣を作って農耕。蚕、砥石が産業であった。昭和40年までは産業も最盛期を迎えていた。
今写真家にできること。記録を撮り残すこと。
清永安雄
群馬県の南牧村は美しく厳しい山と谷に挟まれた村である。全国を巡る中で心を奪われた場所であり、創作活動の被写体として選んだ。
脈々と受け継がれてきた生活。
その先祖の人間の息吹を作品として表現した。
写真に色をつけたり、薬品を使ったりして、ユニークな作品に仕上げることになった。これらの技法の全ては、身体的で直感的な物であり、自分の性格を巻き込んで、過去の人の思い、周囲の風景世界、現実の物質世界と一体になるようにした。
物質、テクスチャー、感覚、光と闇を追求すること。それはサイズと構図が演出される。匂い、手触り、汚れ、コンピュータ、プリンター機器の魔法のような混合表現。そして、イメージが最終的に現れる奇跡的な瞬間、完璧でないがゆえに時に驚きと力強さが出てきて、完璧な作品として出来上がった。