山口史男 写真展「北海道・北欧 Silent Beat」
山口史男 写真展「北海道・北欧 Silent Beat」
山口 史男
2024/03/05 ~ 2024/03/10
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
山口 史男
2024/03/05 ~ 2024/03/10
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2024年3月5日(火)から3月10日(日)まで、山口史男 写真展「北海道・北欧 Silent Beat」を開催します。※最終日は17:00まで
今回の写真展では、北海道東部、北欧で撮影したモノクロームの風景写真を30点ほど展示します。すべての写真家にそれぞれのテーマやこだわりがあり、それぞれの答えを追求する活動の原動力になっています。私にとってモノクローム風景写真は、写真活動を始めた頃からのメインテーマで写真の原点と思っています。
さて北海道や北欧の早春の風景は、まだ雪に覆われた雪原と丘陵が広がる荒涼とした世界ですが、厳寒の季節から融雪の春へと移る気配を感じさせます。晴天の穏やか日の翌日は吹雪が峠道をふさぐこともあり、日没とともに気温が急に下がり、相対的に暖かい海上に発生した霧が押し寄せ、瞬く間にすべてを包み込むこともあり、激変する気候が早春の気候を象徴しています。
しかし、写真撮影には、この不安定な天候が味方し、思いがけない光景が生まれ、自然が創り出す一瞬に心を奪われることもありました。人知を超えた自然の営みに遭遇できたことがもっとも嬉しいことでした。その一瞬の感動を写真で伝えることは難しいことですが、私のできる範囲で試みてみました。
2024年元旦
山口史男
作品写真:クリックで拡大