山口史男 作品展「植物群の意匠」
山口史男 作品展「植物群の意匠」
山口 史男
2025/03/04 ~ 2025/03/09
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
山口 史男
2025/03/04 ~ 2025/03/09
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2025年3月4日(火)から3月9日(日)まで、山口史男 作品展「植物群の意匠」を開催します。
※最終日は17:00まで
※会期中は毎日14:00から作家による作品解説をおこないます
風もなく晴れた冬の日に里山へ出かけ、林の中を歩き回るのは気持ちが良い。コナラやクヌギなどの広葉樹は、すっかり葉を落とし、その落葉を踏みしめながら気の向くままに足を進める。柔らかな日差しが林床いっぱいに差し込み、群れをなして小枝を渡ってゆくシジュウカラ、メジロなどの小鳥の地鳴きがときおり乾いた空気に響きわたり、枯葉がかさかさと音を立てる。
夏のじっとりとした薄暗い森の気配と違って明るく軽快な雰囲気に満ちた森を散策するのは愉しい。葉を落とした樹々は、太い幹から小枝まで、すべての輪郭があらわになり、植物の描く輪郭は、細部にいたるまで視覚に映り骨格の見事さを感じ取ることができる。
さらに雪のなかに立ち尽くす樹々や枯草は、厳しさに耐える逞しさと凛とした佇まいで私を惹きつける。それらの植物を素材とし作品にしてみました。
山口史男