道の先を曲がると

道の先を曲がると
木下 修
2005/06/02 ~ 2005/06/07
Exhibition Archives

この数年、東京の街を歩き回っています。歩いている道は、交通量の多い道から、あまり人の通らない道までさまざまです。
道の先を曲がると、急に別の世界が現れることもあります。光あふれる世界から影に蝕まれたような暗い世界へ導く道、暗い闇から光芒あふれる光に満ちた世界への道、空間が押しつぶされた世界へ導く道もあります。一条の光の中に人間が湧いてきそうな道や反対に消えてしまいそうな道もあります。道が、太陽の光の中で一時的な異空間を作り出すこともあります。
道はある世界と別な世界との境界になることもあります。質の異なるものが交叉するところには、不可思議とも思える世界や、さらには光と影が作り出す、幻のような一瞬の世界が出現します。そのような場所を東京都区内で追ってみました。

「道の先を曲がると」:日本カメラ誌口絵掲載(2005年6月号)
作品はいずれもポジフィルムで、デジタル処理しました。

会場:京セラ・コンタックスサロン東京