小林 マコト 写真展「鋭角地」

レポート / 2017年9月21日

鋭角地だからこそ表れる、建てた人の個性が面白い!

小林マコトさんの被写体は「鋭角地」です。PlaceM 夜の写真学校で瀬戸正人さんからサジェッションを受け、昨年秋から撮り始めたそう。街を撮影している中で偶然見つけたこのニッチな世界には、尖った形の面白さ、消失点が2つになる面白さ、シビアな土地に建物を建てることへの感動が詰まっているのだと言います。

「撮影していくうちに環状八号線から山手通りにかけてのエリアに鋭角地が集中していることが分かってきました。おそらく、旧道をぶった切って幹線道路が整備されたことで、鋭角な交差点ができたんだと思います。こういう鋭角地って地方都市にはないんですよ。そこまでシビアに土地を活用する必要がないからなんでしょうね」

戸建住宅の駐車場、賃貸マンションのベランダなど、さまざまな活用がされている鋭角地。撮りためるうちに、建てた人の個性が見えてくるのだと話してくれました。
会場には、これまで撮影した都内の鋭角地約500カ所の中から34点を展示しています。
小林さんにとって、理想の鋭角地を見つけたときの高揚感はたまらないのだとか。特に45度より小さい角度の鋭角地が良いのだと教えてくれました。

「この狭い鋭角地にいかに工夫して建てているかと考えると、建てた人の熱意に感動しますよね。あえてポートレート風に淡々と撮り、並べることでより面白さが出たと思います。今後はどういう形に発展するかまだ未定ですが、引き続き鋭角地を撮りたいです。また、街のポートレートを撮ることで、間接的に見えてくる人間を表現していきたいですね」

人が見過ごしている街の風景、それを発見する歓びが写真にはあるのだそう。小林さんが見つけた「鋭角地」と「個性」に触れると、いつもの街も違った景色になるような気がします。
興味を持たれた方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

【小林 マコト 写真展「鋭角地」】
会期:2017年9月18日(月・祝)~9月24日(日)
12:00~19:00
会場:Place M