高砂 淳二 写真展「LIGHT on LIFE」

レポート / 2017年8月28日

地球上にあるさまざまな“命”で構成された、愛のストーリー!

DMにも使われている、親子グリズリーの写真の前で

陸・海・空の生きものたちの姿で埋め尽くされた会場は、まるで地球を集約した空間のような印象を受けます。
不思議な光彩を放つタコの幼生体、クラゲを食べるのに集中しているウミガメ、悠々と泳ぐ親子のクジラ、カラフルなインコたちの群れ、にっこり笑顔のような眠り顔が特徴のシマフクロウ、魚を食べるグリズリーの兄弟、遠近さまざまな植物の姿など。すべての作品に共通するのは、生きものたちの“命”のキラメキです。

自然写真家として、また環境NPO「OWS」の副代表理事として幅広く活動している高砂淳二さんは、ダイビングで水中写真の楽しさに魅せられてプロの道へ進みました。水中の生きものを撮っているうちに、自然や陸の生きもの、風景、星空へと興味の幅が広がり、今では地球全体を撮るようになったそうです。

気になるものや、好きなものを求めて世界各地へ赴き、そこに暮らす生きものたちの姿や自然を撮り続けている高砂さん。写真に映し出されているのは、自然や生きものへの深い愛情とリスペクトです。
高砂さんが訴えるのは、魚も牛も人間の食糧資源ではなく、一つひとつが生きている尊い命だということ。

「“命”は等しくそれぞれが愛情をもっています。例えばグリズリーは肉食で凶暴なイメージがあるかもしれません。しかし彼らは生きるために食事をしているだけであって、人間と同じように普通に生活を送り、愛情深く子どもを育てているだけなんです。この写真展を通して、皆さんが“命”について見つめるきっかけになればうれしいです」

東京での展示期間中は、午後に在廊されているそうです。来廊者と親しげに会話される姿から、私たち人間も自然界に生きる大切な一員として、高砂さんの深い愛情が向けられている気がして心が温かくなりました!

会場には映像作品も展示されていて、この地球上で育まれている様々な生きものたちの姿がゆっくりと流れています。
地球にある全ての命に対する高砂さんの愛を全身で感じたい方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

カレンダーや写真集、ポストカードなどが販売されていました。棚や椅子などに木の素材が使われているなど細部まで自然へのこだわりを感じます。

【高砂 淳二 写真展「LIGHT on LIFE」】
会期:2017年8月14日(月)~9月4日(月)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会場:THE GALLERY 新宿(日曜休館)
展示情報

※東京での展示後に、THE GALLERY 大阪でも展示されます
会期:9月9日(土)~9月27日(水)10:30~18:30(日曜休館)

また、You Tubeにて展示映像が公開されています! あわせてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=cd6NTi4aq7k&feature=youtu.be

高砂淳二オフィシャルサイト
http://junjitakasago.com/