金城 真喜子 写真展「女ともだち そして私」

レポート / 2017年11月14日

華やかな女性の世界観を演出したコンストラクテッド・フォト!

自分の中にあるイメージをコンストラクテッド・フォト(構成写真)で表現することを追求してきた、フォトグラファーの金城真喜子さん。これまでに小物を用いたモノクロフィルムのシリーズ、花のシリーズ、葉のシリーズなどを発表しています。小物として扱うのは、花や石、貝殻など、「記憶」につながるもの。特に「花」を扱うことが多く、作品づくりで行き詰まった時は、花を撮影し原点に立ち返るのだと教えてくれました。

30年以上前、夜景や小物などを趣味で撮影していたのが始まり。モノクロ作品に色をつけたいと考えシルクスクリーンを学んでいたところ、個展のお誘いを受け、そこから写真作家としての活動が本格的にスタートしたそうです。

一発撮りの作品や、複数の写真を組み合わせて表現した作品など、さまざまです。「色調や小物などにこだわっています。モチーフには石膏像も使っているんですよ。高校時代に美術部に所属していて、アリアドネの石膏像など好きだったから(笑)」と、金城さん。

今回のテーマ「女ともだち」シリーズを作り始めたのは約10年前。「女性」という形にとらわれすぎてイメージが広がらず作品づくりで思い悩む中、亡くなった母親の遺した短歌を目にしたことで、形にとらわれず心のままに表現するようになったと言います。

「母の遺した短歌には、戦争に行って二度と会えなかった恋人や、17~18歳の頃の学校での様子を歌ったものが書かれていました。とても素敵だったので短歌集にして、女ともだちに見せたり話したりしたところ、女性同士で共感するものがあったんです。友人の立場から見ると私も『女ともだち』の一人。だから私の感覚を開放して自由に作ればいいのだと気付きました」

女性は華やかなイメージがある一方で、ドロドロした感情もあります。最初は両方のイメージで作品をつくっていたそうですが、暗いより明るい方が自分の心に近いこと、そして観る人にも明るい印象を持ってほしいとの思いから、あえて鮮やかな色彩を取り入れるようにしたのだそう。

会場には31点の写真作品が展示されています。どの作品も、女性らしい華やかな色彩で表現。絵画のような世界観は、イメージが豊かな金城さんの人となりそものの。撮影用に金城さんが作った小物の一部もディスプレーされています。

花や雑貨、絵の具などを組み合わせで演出されたコンストラクテッド・フォトに興味のある方、金城さんがつくり出した「女ともだち」の世界に惹かれた方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

撮影で使われたフラワー・リースや小物はすべて自作。会場入口にディスプレーされた「本」も素敵です!

2010年に詩人デビューした金城さん。会場では初の詩集『野に漂う』も販売されています。表紙には、写真展のDMにも使われている作品が!

【金城 真喜子 写真展「女ともだち そして私」】
会期:2017年11月8日(水)~11月20日(月)
10:30~18:30(最終日は16:00まで)
会場:リコーイメージングスクエア新宿(火曜定休)
http://www.ricoh-imaging.co.jp/…/squa…/2017/11/20171108.html