中山 寛文 写真展

レポート / 2017年12月23日

壮大な山岳と高山植物の写真を楽しめる作品展!

上高地、乗鞍岳、立山・天狗平、中央アルプス・千畳敷、北海道・大雪山などの雄大な山岳風景と、水芭蕉や山桜、高山植物などの花々を写した作品約70点が並びます。
もともとは山が好きで日本百名山をすべて登ったという中山寛文さん。次第に写真へとシフトし、四季折々に変化する山の姿を収めてきました。4~5年前からは花々を被写体に、山に咲く高山植物などを撮影。花の個体にフォーカスした作品や、自然の厳しい環境の中で群生する姿を俯瞰で捉えた作品など、多様な表情を見せる高山植物の姿を楽しめます。観賞用の草花と違い、人の手が入らない自然に生きる高山植物は天候などが影響し、咲き方が不規則で花盛りの予想が難しいそうです。中には数年に一度しか一斉に花咲かせないコバイケイソウの群生などもあり、出合いは一期一会。中山さんは、自身の撮りたい世界をある程度イメージして撮影にのぞみ、さらにその場の臨場感や感動をプラスすることで自分なりの作品をつくっているとのこと。
今回の展示は、これまで10回にわたり写真展で発表されてきた旧作品の再展示。とはいえ、画面には生命力に溢れた世界が瑞々しく描かれています。

「作品を見た人が『ここに立ちたい』と思える作品を撮りたいと考えています。例えば栗駒山でコイワカガミの群生を見た瞬間『生きててよかったー』と心底思い、その感動をどうすれば人に伝えることができるかを考えながらシャッターを押しました。大切なのは、まず自分が感動することですね」。

今回の展示で山岳と高山植物の作品は完結し、今後は自身のお気に入りの場所を撮影していきたいと話す中山さん。ぜひ会場へ足を運び、作品をお楽しみください。

【中山 寛文 写真展】
会期:2017年12月21日(木)~12月26日(火)
11:00~18:00
会場:ヒルトピア アートスクエア
http://hilartsq.com/schedules/fairs/index.html