顧 天下 写真展 「遠くにある家」

レポート / 2018年5月1日

~独自の視点で留学生たちの今を捉えた~

2年間で160人の部屋を訪ね撮影してきたという顧さん。作品づくりのきっかけは、飲み会で後輩から受けた質問だったという。「中国人の留学生はお金持ちが多いの?」この質問の答えは自身が留学生だった顧さんにも分からず、自分で確かめてみようと思いから、撮影が始まった。

被写体になった人たちとは、人づてやネットを通じた募集で繋がっていった。
「すぐに撮影するのではなく、まずはじっくり話をしてコミュニケーションを取るところから始まります。そうして信頼関係ができてきたところで見せるふとした素の表情を捉えるようにしています。素の表情を見せた瞬間、その人は部屋の一部になっていると感じるんです。」と語る顧さん。話をできることは話してくれるけど、話ができないことが写真に写っているのではないか、とも語ってくれた。
写真を撮ることはもちろんだが、たくさんの人に会ってコミュニケーションを取ることに喜びを感じているという。

次回作は外国人オーナーとそのお店を撮影することに決めているという顧さん。日本での個展は今回が初めてとのこと。留学生たちの今を垣間見ることができる顧さんの作品が気になる方は、ぜひ会場に足をお運びいただきたい。

【顧 天下 写真展 「遠くにある家」】
会期:2018年4月30日(月)〜5月6日(日)
平日 12:00~19:00
土日祝 12:00〜19:00
会場:Place M
http://www.placem.com/