影田 篤俊 写真展 「Good Old Days in Montana」

レポート / 2018年5月2日

古き良きアメリカを体感できる

アメリカ・モンタナの田舎町で開催されるRichland County Youth Rodeoに密着した今回の作品は、被写体はもちろんのこと、統一された独特の色味も相まって古き良きアメリカを思い起こさせるものになっている。影田さんの構図、トリミングの妙もあり、作品全体を見回すとまるでロデオ大会の会場に足を踏み入れたかのように感じることができた。

もともとジュエリー作品を制作していた影田さんは、作品を撮影するため写真を始めたとのことだが、撮影を続けていくうち写真表現の魅力にとりつかれ写真を本格的に学んだとのこと。
「ジュエリー制作と違い、写真はゼロからものを作り上げるものではなく、自分以外の様々な要素があって初めて成り立つ表現手段なので、客観的にものづくりができるところが最大の魅力だと思います」と語る影田さん。今回の作品も当然なんですけど、と前置きしつつ「人、馬はもちろん、この大会も含め様々な要素があって作品が成り立っています」とも語ってくれた。

今回が初の個展となる影田さんは、会期中はほぼ毎日在廊されているとのこと。また今回の写真展にはAPA AWARD 2018で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞した作品も展示されているので、ぜひ会場に足をお運びいただきたい。

【影田 篤俊 写真展 「Good Old Days in Montana」】
会期:2018年5月2日(水)〜5月6日(日)
11:00~19:00(日曜日のみ17:00まで)
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー 表参道
http://www.pictorico.jp/shop/