～ 様々な表情を魅せる空は、○○ ～

真っ青に晴れ渡った空、淡くグラデーションする夕暮れの空、嵐の後の複雑な形状をした雲。刻々と変化する空が見せる一瞬の表情をとらえた16点の作品は、見ているだけで心が洗われる気がします。

仕事で訪れたオーストラリアの風景に魅せられたのをきっかけに、写真家の道へ踏み出したHABUさん。ある時、HABUさんの作品を見た人の「この人は空の写真の人」の一言に自分の撮影テーマを見いだし、各地を巡って雄大で美しい空の風景を撮影してきました。

空をテーマに撮影するようになって気づいたのは、空はとても豊かな表情を見せるということ。同じ場所でも天気や時間によって変化し、一方で違う場所なのにソックリな雲に出会える不思議がある。撮れば撮るほど空の魅力に引き込まれ、30年以上撮り続けても一向に飽きないのだと、HABUさんは話してくれました。

「テーマの『空は、』の後に来る言葉は、作品を見た人が自由に想像してください。その日の気分やコンディションで様々な捉え方があると思います。元気になれる、リラックスできるなど。僕の仕事は、見る人の想像力のスイッチを押すこと。これからも皆さんの想像力を刺激するような、空が主役の作品を撮り続けたいと思います」

空を主役にしたダイナミックな構図とわずかに見える景色を写したHABUさんの作品を前に、日常の中でも立ち止まって空を見上げることで心に余裕ができるのかなと感じました。

HABUさんにとって今回の写真展は4年ぶり2回目。今年11月に発売した写真集『空は』の出版を記念し、収録作品から16点が並びます。ぜひ会場へ足を運び、空が見せる多様な表情で心を癒されてみてはいかがでしょう。

【HABU 写真展「空は、」】
会期：2018年11月22日（木）～12月2日（日）
12：00～20：00（最終日は18：00まで）
会場：tokyoarts gallery（11/26休廊）
https://www.tokyoartsgallery.com/

HABUさんのWebサイト
http://habusora.com/