~ 再評価すべきジャズ写真家 阿部克自 ~
2005年、日本人として初めてジャズ写真家の最高の栄誉「ミルト・ヒントン・アワード」を受賞した阿部克自(1929~2008)さん。その没後10周年を記念した写真集発売と写真展開催について、現在写真を管理されている息子さんの阿部昇さんと、この企画を進められているシンコーミュージック・エンタテイメントの阿部裕行さんにお話をお伺いしました。
故人が「ポートレイチャーズ」と名前をつけ整理していた写真たち。
没後10年を迎えるにあたり、阿部さんの功績を知ってもらいたい、そのためにまず何をすべきかと企画がスタートし、作品の特徴・象徴的なものである「ポートレイチャーズ」に焦点があてられ、監修の行方均氏により、約2000点の写真の中から絞り込まれた作品が、今回発表されたもの。
レコードのデザイナーとして求める写真を、自分で撮るというきっかけで写真を撮り始めた、異色の経歴を持つ阿部さんが撮影、デザインされたレコード。撮影よりも現像作業に時間を費やし、現像や焼付けの研究を重ね「ジャズクローム」という独自の手法で作られた作品も展示されていて、そちらも必見です。
阿部さんの9月17日の命日に向け、東京以外での展示なども視野にいれ、もっと盛り上げていきたいと、お聞きしました。地方にお住いの方など、今後も要チェックです。
ジャズ・シーンの歴史ともいうべき、世界的アーティストの写真をオリジナル・プリントで見ることのできる貴重な機会!ぜひ会場へ足をお運びください!
【阿部 克自 写真展「ジャズの肖像 ポートレイチャーズ パートII」】
会期:2018年1月17日(水)~2月18日(日)
11:00~19:00(最終日は16:00まで)
会場:リコーイメージングスクエア銀座(火曜定休)
http://www.ricoh-imaging.co.jp/…/sq…/2018/01/20180124_2.html