小林 卓哉 写真展「桜を結ぶ」

レポート / 2020年2月29日

~心震わせる、艶やかな満開の桜に魅せられる写真展~

会場にて、小林さん。会期中は在廊予定とのこと。

会場に足を踏み入れると、一足早く春を感じる艶やかな満開の桜が出迎えてくれます。ライトアップされた桜を撮り始めるようになったきっかけなど、お話を伺いました。

桜が咲く短い期間にライトアップされている時間帯に桜を撮るので、いつも18時ぐらいからになり、なかなか1日でまわる場所を増やすのが難しいと、お聞きしました。

「昼間の天候の中で見るものとはまるで違うライトアップされている桜。人工的な光に照らされた桜の世界を写真で表現したい、と思ったことがきっかけです。ライトアップされた桜をメインにまわっているので、撮影場所はお城が多く、この方法で撮るようになったのは2013年からになります。東京だと上野公園に行くことが多いですね。長野の高遠城、青森の弘前城に行ったときはテンションが上がりました」。

まだ九州に行けていないので撮りにいければと話されていました。

ー撮影時に大事にされていることなどあるでしょうか。

「枝の形や、また二つの場所を結んで撮っているのですが、その配置の合わさり方。色も蛍光灯や電球色、LEDなどのライトの色による色の混ざり具合もあるので、作品によって桜の色を白やピンクの標準的な色に調整したりと、色が変化する様がおもしろいです。

自分の中で3つ意識していることがあり、桜の生命力、銀河の光、そして絵画のような光ですね。この作品に限らず、写真に関して一貫していることですが、見えたままじゃないものが、作品の中に表現されているということを、大切にしています」。

ステートメント

作品は、色が特徴的で人工的な光の移ろいのなかで、見るものに迫ってくるような存在感があり、心でとらえた幻想的な世界が広がっています。光の饗宴で浮かび上がる桜の姿は、夢うたかたのような美しさで、夜桜の新しい楽しみ方を私たちに教えてくれます。ぜひ会場へ足をお運びください。

作品の購入ができますので、ブックを見てゆっくり選ぶことも。

【小林 卓哉 写真展「桜を結ぶ」】
会期:2020年2月26日(水)~ 3月1日(日)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/541/

小林さんのWebサイト
https://takuyakobayashi.com/