クロダ ユキ 写真展「気配」

レポート / 2018年3月10日

~五感で感じる、愉しむ、刺激される写真展~

会場にて、クロダさん

小さい時から何かが放つ差異を気配として受け止めていたというクロダさん。
生きて流れている自然の無造作感に惹かれ、それらが投影されているという写真作品からは、水しぶきや湿気、空気の冷たさや匂いなど、いろいろな感触が楽しめます。

同じ時期に出会われたという陶芸家小野 穣さん、ジャムアーティスト 揚張あや子さん、アーティスト 蔵内彩子さんをモデルに撮られた作品では、自然との対比でうまれる人の持つ生命力の強さや儚さ。また根源的に持たれている魅力がスパークして訴えかけてくるかのよう。

「たくさんの方に来てもらって何かを感じてもらいたい。そして帰ってから自分なりの『気配』を感じることで、楽しく日々を過ごしてもらえれば」というステキなメッセージもいただきました。

小野 穣さんの作られた丸い陶額、心の形が表現されたオブジェ「COA」。
蔵内彩子さんの作られたDreamcatcherと撮影で着られたドレス。
朽ちていくものと命のあるものが巡回している世界が表現されたオブジェなど。何度も見返したくなる、見どころ満載な展示の数々です。

3/9、10、17のお昼には、下北沢 namida-ナミダさんとのコラボレーションアミューズ等も用意され、それはまるで写真が立体化されたよう!木から手でとって食べるをイメージされたというフードは、味覚でも視覚でも楽しめる「気配」です。

人間が自分の外の世界を理解するときに五感を用いることで、知識を得ると指摘した古代ギリシャの哲学者アリストテレス。その五感の重要性をあらためて意識させられた写真展、ぜひ会場へ足をお運びください!

【クロダ ユキ 写真展「気配」】
会期:2018年3月6日(火)~3月17日(土)
10:00~19:00
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道(日/月曜定休)
http://www.pictorico.jp/press-release/detail/283/