姜美善 写真展「事実の選択」

レポート / 2018年9月22日

~静かにガツンと目覚めさせられる写真展~

会場にて、 姜美善さん

写真展を見て最初は街撮りの写真なのかなと思い、でも何だか違和感を感じ。まずこの街についてなどお話を伺いました。
「自分でもきっかけがあり撮りはじめたシリーズですが、すべて空襲があって焼け野原になった街です」

韓国人である姜美善さんは、韓国での日本についての歴史教育は植民地支配をされていた時代のことが主で、恐い国というイメージだったそう。けれど日本に来てある日ニュースで東京大空襲について知り、今まで歴史の一面しか見ていなかったことを知り、反対に日本の人にもこういう事をしている韓国人がいることによって、お互いが知ろうとするきっかけにになればいいなと思っています。と伺い、自分も韓国に行ったことはあるけれど、歴史って知っていただろうかと思い、いろいろと考えさせられました。

社会的機能性をもつ写真が好きという姜美善さん。「これは何の写真ですか?空襲のあった場所です。と話すと、意外と日本の方も知らない方が多いので、知ることで調べたりするきっかけになるのでは」とのこと。

学校の教科書では数行ですまされてしまっている空襲。姜美善さんが写真でとらえらている、この空襲という記憶をもつものたち。そこに暮らす私たちに今も静かに何かを訴えかけてきています。ぜひ会場へ足をお運びください!

【姜美善 写真展「事実の選択」】
会期:2018年9月18日(火)~9月30日(日)
12:00~19:00
会場:TOTEM POLE PHOTO Gallery(月曜定休)
http://tppg.jp/current.html