小園井 和生 写真展「水のかたまり」

レポート / 2018年7月5日

~明るさの中に潜む、落ち着いた静けさ~

会場にて、小園井さん

昨年台湾で行われた展示を日本でも是非、ということで実現された今回の展示。
小園井さんに撮影場所である八丈島のことなど、お話を伺いました。
「八丈島という場所が前から気になっていて、特にコンセプトを決めず期間だけを決めて滞在し、現地で感じたことをそのまま反映できたらと思い、作品に仕上げました」

作品からは亜熱帯特有の気候が持つ明るさ、鮮やかさと対比する、影のような閉塞感を感じ、「東京でありながら離島という土地柄か、伝わるものは伝わっているけれど、伝わらないことは伝わっていないという、限定的な影響を受けてきたというイメージを受けました」とお聞きして、胸にストンと落ちるような感覚になりました。

我々は島というと沖縄など連想しがちですが、小園井さんは八丈島は独特な雰囲気があり作品に適している場所だと言います。
四方が海に囲まれた遠い島の風景の中に、自分の心の移り変わりが反映されているようで、心地良い孤独を感じました。ぜひ会場へ足をお運びください。

ステートメント

【小園井 和生 写真展「水のかたまり」】
会期:2018年7月4日(水)~7月8日(日)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
http://www.pictorico.jp/press-release/detail/321/