大西二士男 写真展「SOAK’IN」

レポート / 2025年3月27日

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2025年3月25日(火)から4月6日(日)まで、大西二士男 写真展「SOAK’IN」を開催します。

笑福亭鶴瓶さんの楽屋裏の表情やオフショットを見ることができてワクワクすること間違いなしです!
大西さんが撮影するスナップ写真は見ているだけで心温まる気持ちになります!

会場にて、大西さん。3月30日 (月)以外全日在廊予定です


ー今回の展示について教えて下さい

今回のタイトル「SOAK’IN」には「浸る」という意味があります。

鶴瓶さんの言葉に「幸せな気分でいるから幸せになれる」というものがあって、その言葉をテーマに幸せな自分、そして幸せな被写体にフォーカスを当てて、その気分に浸りながら撮影したのがこちらのスナップ写真ですね。

一方で、鶴瓶さんの写真は、20年来長い時間をかけて撮り続けてきたものです。時間をかけること自体が「浸る」ことでもあり、まさに「浸って撮っている」と言える作品になっています。

ー見る方にどのように楽しんでほしいですか?

鶴瓶さんは落語家だけど、落語をしているときはまるで役者のような表情を見せるときがあります。
落語というのは言葉の芸なんだけども、その上に演技力も加わることで奥深くなるんですよね。
そんな多彩な一面を見ていただきたいですね。

ー鶴瓶さんを撮影されるきっかけは何かありましたでしょうか?

テレビ大阪さんの番組「きらきらアフロ」のポスター撮影のお仕事の依頼を受けたのが最初です。その内に鶴瓶さんの落語姿も撮影するようになって…
初めて落語家を撮影したのは鶴瓶さんが最初ですね。

ー寄席での撮影はやはり違いますか?

落語って究極の一人芝居なんです。演者が何役もこなして、喋っているのは1人だけ。
なので会場の反応や空気感がダイレクトに伝わってきて、こっちも簡単には動けないんです。
しかも、落語には「上下(かみしも)」の演じ分けがあるから、1回の撮影では全部を捉えきれない。
アングルによって役の関係性が見えてくるから、しっかり研究して、流れを予測しながら撮らないといけないんですよね。

ーかなりの数展示されていますが、セレクトする際に大切にされたことはありますでしょうか?

「SOAK’IN」の意味が「浸る」なので浸れるほど展示しようというのが最初のスタート位置でしたね。
また鶴瓶さんの写真は噺のキーになる表情を出そうというのはありました。

大西さんの今後の活動、展望についてお聞かせください。

次回これをやろうというのはもう決まっているんですよ。
沖縄にある「やちむんの里」の陶芸家の卵達の写真なんですけど、焼物ができるまでの工程を追いながら、親方のもとで修行している若者の表情や姿を撮影して展示したいと思っていますね。


statement

SOAK’IN
心地よくてずっと眺めたくて浸る。ここにある写真は浸る気持ちと浸る人たち。

SOAK’IN笑福亭鶴瓶
20年来浸り撮り続けている鶴瓶さん。
ウラとオモテの続きの鶴瓶さん。
いつも新しい鶴瓶さんのクロニクル。


【大西二士男 写真展「SOAK’IN」】
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階
〒605-0038 京都市東山区堀池町374-2
会期:2025年3月25日(火)~4月6日(日)11:00~18:00
無休/入場無料
URL:https://kyoto-muse.jp/exhibition/181417

【大西さんSNS】
Instagram:https://www.instagram.com/fujio.onishi/
X:https://x.com/fujiophoto