あれから30年近くがたった。バブルが弾けた直後、新聞社のカメラマンをやめてアジアへ旅にでた。
1990年代前半から半ばという時期。バンコク、上海、バリ、香港……さまざまな場所をモノクロームの写真でとらえた。
現在では多くの街が劇的に変わった。それは私の想像を超えるスケールで、東京のそれを大きく上回っているようにも思う。
面影も、形すらないというところもある。あの頃の街に再び立つと、ふとすべてが消滅したかのような感覚をいだいた。
今回の展示では、未発表のカラー作品も含め、当時のスナップを中心に新たにセレクトする。
なお、本展終了後、2020年2月に京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクにて巡回展を行います。
会場:Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery
会期:2019年11月6日(水)〜23日(土)
【ギャラリートーク開催】
2019年11月8日(金)19時〜
小林紀晴×池谷修一(編集者)
参加費500円、予約不要