相原正明写真展「On The Earth」〜写真家30年・オーストラリア大陸の光を追い求めて〜

相原正明写真展「On The Earth」〜写真家30年・オーストラリア大陸の光を追い求めて〜
相原 正明
2025/09/06 ~ 2025/10/26
ミュゼふくおかカメラ館

このたび写真家30周年を記念して写真展を開催いたします。
開催場所は富山県高岡市にございます「ミュゼふくおかカメラ館」。
ライフワークであるオーストラリアのランドスケープの作品を中心に約200点展示いたします。

オーストラリアの作品のコンセプトはEarthrait(相原造語)。46億年生きている生命体としての地球のポートレートです。
そして今回はオーストラリアのランドスケープだけではなく、コロナ禍非常事態宣言中に海外ロケに行けなかったときに、スタジオで撮影した物のフォルムを訴求した「Katachi」。全モノクロ作品です。単にモノクロで撮るのではなく、基本標準レンズで撮影し、モノクローム+標準レンズで写真の原点に立ち返り撮影した作品です。被写体は野菜や果物、それと対比でオーストラリアの風景の中にある岩や木を作品にしています。
更にもう1つの流れとして地元、富山の夜の鉄道を撮影した作品も展示します。

30年間の心の流れ、視点の変化を感じていただければ幸いです。

 


 

生まれたばかりの地球の姿が見たい。人類が生まれる前の世界、そして恐竜たちが闊歩していた地球はどんな姿だったのだろう。子供のころからの大きな関心。いまから37年前、オーストラリア大陸と出会った。何もない荒野で地平線を、太陽を、月を追いかけてバイクで旅をしてみたい。そんな思いで訪れたのがオーストラリア大陸。そしてそこが世界最古の大陸であり、原始のままの地球の素顔を数多く残していることを教えられた。

それ以来、僕はこの大陸の虜になった。そして1995年オーストラリア大陸を通して、地球のポートレートEarthraitを撮ることに専念するべく、写真家として独立した。

荒野に一人でキャンプをして大地と宇宙のはざまで、この惑星と対話しながら撮影した。砂漠、奇岩、熱帯雨林、原始の森、そして時には吹雪の高原で。撮影は大変だったが、いつもオーストラリア大陸は「ほら撮ってごらんなさい」と素晴らしい光と影のプレゼントを僕の眼のまえに広げてくれた。満天の星の下でキャンプをしていると、ここはどこの星?そう思うこともしばしば。もしかして撮影しているのは夢の中、あるいはほかの惑星なのではと思うこともあった。でもいつも撮影した写真を見ると、ここは地球なのだと自覚した。もしほかの惑星からインバウンドが来たら「地球はこんなに美しく、パワフルなエネルギーに満ちているよ」と見せてあげられる作品を撮り続けた。そして気がついたら30年。その間にはたくさんのこともあった。最も大きな転換点はコロナ禍。オーストラリアが鎖国、それどころか家から外出もままならない。写真が撮れない。でもそれは意外な被写体を見つけさせてくれた。台所にあった野菜たち。家の中で小さなスタジオで、物のフォルムKatachiというコンセプトで撮影をした。オーストラリアの荒野を通じてみた宇宙と、自分の家の四畳半の宇宙。今回はその対比も展示する。そして2015年。写真家20周年の節目、ミュゼふくおかで個展を開催した際に富山地鉄に出会った。小さな田舎の駅舎は、自分の写真の原点・鉄道写真魂に再び火をともしてくれた。夜鉄というコンセプトで作品を創り上げた。今回の写真展ではオーストラリア大陸の写真を中心として、原点である鉄道写真そして、未来の指針である四畳半の宇宙で撮影したKatachi。今回は相原正明の過去現在未来をお見せする写真展。すべての作品はこの惑星の森羅万象の表現。この地球の物語「On The Earth」写真展をぜひご覧いただきたい。

 


 

相原正明写真展「On The Earth」
〜写真家30年・オーストラリアの光を追い求めて~

会期:2025年9月6日(土)~10月26日(日)
   9:00~17:00(最終入場16:30)
   月曜日休館(祝日の場合は翌日)

会 場:ミュゼふくおかカメラ館
    富山県高岡市福岡町福岡新559番地
    https://www.camerakan.com/
入場料:一般800円/大学・高校生400円/中学生以下無料

展示作品数:約200点

 
会期中イベント
相原正明トークショウ
 9月6日・28日・10月4日・19日
 いずれも14時から
撮影ワークショップ
 9月27日・10月18日
 詳細はミュゼふくおかカメラ館HPで
ミュゼふくおかカメラ館 開館25周年記念イベント「3人寄ればカメラトーク」
 9月13日 14:00〜16:00
 後藤哲郎氏(元ニコン執行役員)、房忍氏(元ルミックス顧問)、相原正明
 カメラのまつわるよもやま話

 
主催/ミュゼふくおかカメラ館・公益財団法人 高岡市民文化振興事業団
共催/高岡市、高岡市教育委員会、北日本新聞社

後援:オーストラリア大使館
協力:オーストラリア政府観光局、タスマニア州政府観光局、
   クイーンズランド州政府観光局、西オーストラリア州政府観光局、
   ノーザンテリトリー政府観光局、
   カンタス航空、
   カールツァイス株式会社、 
   株式会社ニコンイメージングジャパン、株式会社シグマ、
   パナソニックエンターテイメント&コミュニケーション株式会社、
   株式会社フジカラー北陸 

機材協力:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社