青木弘 写真展「泥まみれのメッセージ」
青木 弘
2024/04/30 ~ 2024/05/12
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2024年4月30日(火)から5月12日(日)まで、青木弘 写真展「泥まみれのメッセージ」を開催します。
見応えあるモノクロプリントを中心に、現地の泥にまみれたマッドプリント、子どもたちが撮影したインスタントフォト作品など、多種多様な写真表現で、いまの中央アフリカ共和国を魅せます。
※本展はKG+2024に参加しております。
“写真は素晴らしいコミュニケーション“
最近は思う。「ちょっぴり足りない」って。
コミュニケーションって一方通行じゃ成り立たない。
可視化されたプリントを通じて、みんなで囲んで自由に語らうなかで新たな信頼が生まれる。
笑顔や希望が生まれる。
長く続く宗教対立とは関係なく対話が生まれていく。
以前ここで撮影した写真を鉱山の労働者たちに見てもらう。
自分たちの美しさに気づいてもらいたい。
労働者たちの顔から笑顔が溢れ、会話する姿を見ていると僕の写真が持つ本来のあるべき姿に戻った気がした。
全てのプリントがあっという間に泥だらけの手で揉みくちゃにされ、泥まみれになった。
そんな写真の中で1番泥だらけになってボロボロになった1枚がある。
それは被写体になってくれた彼らが1番気に入ってくれて興味を持って見てくれて、触ってくれた作品ということになる。
これがまた新しいメッセージとなり世界中に伝わることを願って。
青木弘
“Messages of the muddiness”
The photographs are the finest communication.
However, I think recently.
“It is not enough a little bit.”
The one way does not consist with the communication.
Through a print, new trust is born while we talk freely together.
And smile and hope.
Dialogue begins without conflict of the religion such as Christian and Muslim.
This is the essence of the photograph, and of the truth “the photograph means communication”.
I show the photographs which I photographed before here.
It is happiness if I have you notice their beauty.
I stop labors and hands them some prints.
I hand them some prints. they are all muddy from head to foot.
Even if a print becomes dirty, I do not mind it.
At first, I was so nervous.
However, the uneasy disappeared immediately.
Smiles overflowed from the face of workers to see the prints.
I thought that the communication was not wrong with photographs when I saw them.
My photographs returned to the original figure which there should be.
All prints became dirty with mud immediately and worn out.
Hiroshi Aoki