~多様な視覚を集めることで、〈東京〉の今の姿を浮き彫りに~
この展示は、「東京」をテーマにさまざまな人が撮った写真を集め、インスタレーション空間で展示することで今の東京の姿をあぶり出すという写真プロジェクトです。
今、東京の街は2020を合い言葉に様々な変化が起こっています。古い建物は取り壊され、新しいものが建つ。そうした時代の変化を何かの形で表せないかと考えたのが、写真と文章による冊子PJ「現像」主宰のアーティスト、キオ・グリフィスさんと細淵太麻紀さんです。在廊されていた細淵さんにお話を伺いました。
「経済の論理に巻き込まれ変貌する都市や街の意思はどこにあるか、これはどの都市もが抱えている問題です。今回の展示では、東京都の施設ということもありテーマを〈東京〉にしました。誰かの固有のイメージを集めて串刺しにすることで、東京を浮き彫りにしようとしています。東京という街はみんなが自由に意見を言える対象です。人によって距離感はさまざまで、主体的にも客観的にも関わることができます。この展示が、東京という街や都市について考えるきっかけになれば幸いです」
集まった写真は、細淵さんとキオさんの手で公開編集(会場内に展示)され、展示後に「現像」vol.4として発行されるとのこと。展示開始までに1,000枚以上が集まり、展示期間中の現在も続々と〈東京〉の写真が寄せられているそうです。
写真家の作品もあれば普通の人がスマートフォンで撮影したものもあり、撮影年代も様々。それが今の時代を表していると、細淵さん。プロジェクトを通して一人ひとりが主体的に〈東京〉について考えることで、良い街になっていくのではないかと話してくれました。
ぜひ皆さんも、会場へ足を運ぶと同時に、東京の写真を投稿してみてはいかがでしょうか。自分が見えていなかった〈東京〉の姿に気付き、都市の声が聞こえるかもしれません。
投稿方法はこちらのサイトからご確認ください
https://genzouprojects.wordpress.com/
【現像(キオ・グリフィス+細淵太麻紀)「photopia/scotopia-東京」現像 Vol.4】
会期:2018年11月24日(土)〜12月24日(月・祝)
11:00~19:00(入館は閉館30分前まで)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(月曜休館)
http://www.tokyoartsandspace.jp/archi…/2018/…/OS18-E02.shtml