中村 晃 写真展「ZOO OF LIGHT AND SHADOW – 光と影の動物園 -」

レポート / 2018年10月24日

~光と影を纏う動物のシルエットと繊細な質感~

会場にて、中村さん

幼少期から動物が好きだったという中村さん。大人になるにつれ動物の持つ癒しや安らぎをより感じるようになり、そのイメージを念頭に部屋に飾って落ち着くもの、癒しを感じるものを意識して、作品作りをされたとのこと。

「光」と「影」をテーマに、ギャラリーの2フロアを使い、外光が入る1階を「光」、半地下を「影」に分けて、それぞれ展示されています。

「光」がテーマの作品たち

「光」の動物たちは、伝統工芸品である阿波和紙にプリントされ、和紙のテクスチャーが動物たちの繊細な毛並みや、模様や筋肉といった造形がより浮かび上がらせています。

「木から作られている和紙は、紙自体も生きていると思っていて、職人さんの一点一点の手作りによる凹凸感があるのも、生物である動物の質感やぬくもりややわらかさを表現するのに適していると思っています」

「影」がテーマの作品たち

「影」がテーマの作品たち

その「光」と対する「影」は、ハーネミューレ フォトラグ バライタにプリントされ、影の中に潜む動物たちのグラデーションが美しいです。
目をとじ思い浮かべた情景のイメージに近いものを撮ってみようと作品にされたそう。
「動物は生きていてリアルなものだけれど、自分のテイストを加えて昇華させ作品に仕上げることで、部屋に飾って生活の一部として癒されたり、心が落ち着くものを作っています」と伺いました。

「影」がテーマの作品たち

プリントする紙のチョイス、立体的な額装、展示のトータルイメージなど、グラフィックデザイナーである中村さんならではのこだわりやセンスが感じられる写真展です。ぜひ会場へ足をお運びください!

【中村 晃 写真展「ZOO OF LIGHT AND SHADOW - 光と影の動物園 -」】
会期:2018年10月17日(水)~10月29日(月)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:アメリカ橋ギャラリー(22日休館)
http://americabashigallery.com/exhibitions/#exhib_2266