嘉茂 雅之 写真展「令和元年東京」

レポート / 2020年3月6日

~じっくり街と向き合い撮られた写真から見えてくる、生きている街「東京」~

会場にて、嘉茂さん。
以前取材させていただいた、写真展「オラ!ハバナ」の記事はこちら

4×5カメラで撮影されたという作品は、サイズならではのスケール感と嘉茂さんが撮るときに見たであろう風景を、そのまま私たちに伝えてくるような臨場感で迫ってきます。余白なしのプリントと4パターンのサイズ展開での展示も、作品をより引き立てます。

ー東京に住んでいる人も、そうでない人にとっても楽しめる写真展ですが、撮影場所の選定等難しかったのではないでしょうか。

「1年かけて撮影したのですが、“東京を旅する”ではないですが、普段行かないようなところにも足を運び、ここは押さえたいと思った高輪ゲートウェイや渋谷をはじめ、とにかく歩き回りました。あらためて東京って奥深いなと思いましたし、意識的に探すことで新しい発見もたくさんありました」。

ーこのテーマで撮られるようになったきっかけなど教えてください。

「オリンピック開催などで“東京”が次々と変わっていて、住んでいるのになぜ撮っていないのだろう、こんなに身近に被写体があるのになんで撮っていないんだ、と逆に焦って撮り始めた感じですね。 人も撮ったのですが、風景だけの方がより“東京”にフォーカスできるのではと、今回は4×5で撮った風景だけに限定しています。実を言うと就職ではじめてきた15年前にも“東京”を撮っていて、最初はそれも入れようかと思ったのですが、 その時に撮った場所はあえて外し、0からリセットしました」。

「僕が見た視点を感じてほしい、体感してほしいという気持ちがあり、 この大きさ のプリントにしたとのこと。

ステートメントとプロフィール

じっくり被写体と向き合い切り撮られた、青の時間に染め上げられた「東京」。 知っている場所も視点が変わることでこんなにも、と思う新しい発見がある、変革する街の力強さと美しさ。作品を通して現在(いま)の東京をよりリアルに感じる写真展です。ぜひ会場へ足をお運びください。

会場ではA4サイズ作品(フレーム、送料、税込みで12,000円)での販売もされています。
飾りやすいサイズでプレゼントにもおすすめです。こちらもぜひ!

【嘉茂 雅之 写真展「令和元年東京」】
会期:2020年3月4日(水)~ 3月8日(日)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/554/

嘉茂さんのWebサイト
https://www.kamomasa.com/