~じっくり街と向き合い撮られた写真から見えてくる、生きている街「東京」~
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以前取材させていただいた、写真展「オラ!ハバナ」の記事はこちら。
4×5カメラで撮影されたという作品は、サイズならではのスケール感と嘉茂さんが撮るときに見たであろう風景を、そのまま私たちに伝えてくるような臨場感で迫ってきます。余白なしのプリントと4パターンのサイズ展開での展示も、作品をより引き立てます。
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ー東京に住んでいる人も、そうでない人にとっても楽しめる写真展ですが、撮影場所の選定等難しかったのではないでしょうか。
「1年かけて撮影したのですが、“東京を旅する”ではないですが、普段行かないようなところにも足を運び、ここは押さえたいと思った高輪ゲートウェイや渋谷をはじめ、とにかく歩き回りました。あらためて東京って奥深いなと思いましたし、意識的に探すことで新しい発見もたくさんありました」。
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ーこのテーマで撮られるようになったきっかけなど教えてください。
「オリンピック開催などで“東京”が次々と変わっていて、住んでいるのになぜ撮っていないのだろう、こんなに身近に被写体があるのになんで撮っていないんだ、と逆に焦って撮り始めた感じですね。 人も撮ったのですが、風景だけの方がより“東京”にフォーカスできるのではと、今回は4×5で撮った風景だけに限定しています。実を言うと就職ではじめてきた15年前にも“東京”を撮っていて、最初はそれも入れようかと思ったのですが、 その時に撮った場所はあえて外し、0からリセットしました」。
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じっくり被写体と向き合い切り撮られた、青の時間に染め上げられた「東京」。 知っている場所も視点が変わることでこんなにも、と思う新しい発見がある、変革する街の力強さと美しさ。作品を通して現在(いま)の東京をよりリアルに感じる写真展です。ぜひ会場へ足をお運びください。
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飾りやすいサイズでプレゼントにもおすすめです。こちらもぜひ!
【嘉茂 雅之 写真展「令和元年東京」】
会期:2020年3月4日(水)~ 3月8日(日)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/554/
嘉茂さんのWebサイト
https://www.kamomasa.com/