～季節が織りなす光と風、風景に彩られた大仏様の魅力に開眼～

大仏ガイド本『遥かな巨大仏 西日本の大仏たち』の出版記念であり、半田さんが大仏に魅せられ10年に亘って撮られてきた、全国各地の大仏様が一堂に会した写真展。

三田駅からほど近い法音寺の2階、広い畳敷きのお部屋に、イーゼルを使って展示されています。四季に彩られた大仏のある風景は、自然と調和した美しさから、違和感を覚えるところまで千差万別。半田さんが大仏様を撮り始めるようになったきっかけなど、お話を伺いました。

「きっかけは、茨城県牛久市にある牛久大仏という日本一大きい大仏様です。それまで仏像や大仏などに特に関心はなく、“日本一大きい大仏らしいよ”と興味本位で行ったのですが、その巨大な120ｍもある仏様が建っている景色に衝撃を受けました。風景写真でもありポートレートでもあるという、両方の写真の要素を兼ねそなえているのが面白いと思い、最初は被写体として撮り始めたのですが、撮るうちに一つ一つの作られた歴史や、それを受け継いでいる人たちの思いを知り。その深い背景に、面白いという気持ちだけではないものを感じるようになりました。

季節の移り変わりによっていろいろな風景の変化があるので、撮りに行く（参拝する）楽しみがあります。光のあたり方や見る時間によって、大仏様の表情も違って見えたりなどバリエーションの広がりがあり、露座の大仏様を多く撮っています」。

ー日本各地に行かれたと思いますが、よく行かれる地域や、まだ行っていないところなどはありますか？

「2年前に出版した東日本編で70ぐらい、つい最近出した西日本編は82ぐらいの大仏様が掲載されています。出しきれていないものも多くあるのですが、沖縄だけ掲載されていません。まだ沖縄の大仏様には参拝できていないので、今後沖縄に狙いを定めて行きたいと思います。また日本一神社仏閣がある愛知県のある東海地方はよく行ってますね。バラエティに富んだ大仏様が数多くいる九州も、これからも時間を見つけてまわりたいです。
作品を見て、大仏のあるこんな景色があるということに気付いてもらえたり、全国各地の大仏という日本らしい魅力を、再発見してもらえたらと思います」。

ー大仏だけでなく、仏像や神社仏閣好きな方や、旅好きな方も見に来られるとお聞きしました。旅の目的はいろいろですが、大仏様を巡る旅も面白そうですね。
大仏様に参拝する際に気を付けることもお聞きしました。

「大仏様は仏様なので、敬意をはらって参拝してもらいたいですね。本に掲載許可をお寺にいただく際に、乱暴にあつかったり、傷つけたりするような行為はやめてもらえるよう本に書いてもらえたら、とお聞きしましたので、ぜひそれは守ってもらいたいなと思います」。
『仏様は見てますよ』とのこと。

半田さんから駄々洩れる大仏愛に圧倒されつつも、いろいろと大変な出来事も多い今日この頃ですが、自分ではまわりきれない各地の数多くの大仏様から癒しのパワーをいただき、すがすがしい気分になりました！お寺で大仏様とランデブー体験、ぜひ会場へ足をお運びください！

浄土宗のお寺である法音寺（ほうおんじ）。法音とは、仏様が説法されることだそう。左右鮮やかな壁画で彩られた本堂も見せていただき、法事ぐらいでしかお寺に行くことがないので、とてもありがたい気持ちになりました。ありがとうございました。

【半田カメラ 写真展「遥かな巨大仏 in 法音寺」】
会期：2020年3月11日（水）～3月17日（火）
会場：法音寺
東京都港区芝４丁目６−１７
11:00～16:00
https://houonji.org/
https://www.facebook.com/hoonji1480/

※写真展は17日（火）までとのことですが、22日（日）まで写真は展示されているとのこと。上記の時間内であれば、お寺の方にお声がけをすれば見ることが可能とのことです。

半田カメラさんのWebサイト、Twitter
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