7月14日、今年の革命記念日はシャンゼリゼでのパレードが中止となり、エッフェル塔の花火も周囲は立ち入り禁止、パリ市では「外に出ないでテレビで鑑賞してください」というアナウンスが流れた異例の祝日となった。
例年、この日を迎えるとバカンスムードが加速し、パリから人が少なくなり、街にいるのは観光客ばかり、という状態になる。だが、今年は外国からの観光客がパリに来ていないので、住んでいる側からすると非常に暮らしやすい。それに自粛しているのか、街は夏の太陽を楽しむ人々で賑わっている。
友達の間では、「今年は観光客が少ないから人気観光地を巡るチャンス」という話も出ている。普段は大混雑のヴェルサイユ宮殿やルーヴル美術館、日本人に人気のあるモン=サン=ミシェルなど、主要な観光地をゆっくり観ることができるようだ。
観光立国のフランスにとって観光客の減少は経済的に大きな打撃となっているが、人々は稀に見る静かなパリを楽しんでいるようだ。
さて、こちらでのご報告が遅くなってしまったが、7月1日(水)にパリ店は“プレオープン”ということでギャラリーのドアを開けることになった。
“プレオープン”といっても、本当に「お客さんが入ってきて作品を観ていただける状態になった」という感じだ。
ロックダウンが明けてからは、追加の工事、展示機材の調達、日本から作品の輸送、受取りなど目が回るような日々だった。それに何か一つのことをするたびに、漏れなくおまけにトラブルが付いてくるので、全く進みが遅かった。
今も、書籍の販売価格を相談したり、カード決済のマシンをどれにするか、6月中に発生した地下室の水漏れの対応(涙)など、トラブルを乗り越えつつ、作品の販売体制を整えようとしている。
大きな告知を何もしていないので、お客さんがそんなにたくさん来るわけではない。それでも、入ってきてくれたお客さんは、作品や書籍に関心を持ってくれるし、写真についてあれこれ言葉を交わすのは楽しい。
お店を開けるまでに1年近く経ってしまったが、やっとスタートラインに立てた、という感じがする。
8月はバカンスに入るので、今月と8月の初旬で準備を整えて9月からは本格的に動き出していきたい。
P.S
パリ店のWebサイトとSNS関連も稼働しているので、ご覧いただけたら大変嬉しく思います。
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