中道 順詩 写真展「渚にて」

レポート / 2018年6月28日

~いつまでも見ていたい、心地よい空気感をもつ作品~

会場にて、中道さん

「いつも言っていることだけれど、自然光をとおして、旅がらみの写真が多いな」
学生運動の真っただ中、早大在学中に海外に旅したことが、今の写真家としてのきっかけになったという中道順詩さん。世界を旅され、北半球より好きだという南半球の空気感をとらえた作品を撮っていきたいと話してくださいました。

今回の展示では、リオデジャネイロ、南半球を旅して感じた一瞬が綴られていて、いつまでも見ていたいと思わせる、心地よい素敵な空気感に浸ることができます。

モニターもある半地下の展示室では、石や流木、漂流物などを撮られた最新作が展示されています。砂と一体化し、時を経てそこに存在しているそれらを見ていると、引き潮のときのような静寂さと神聖さを感じました。

写真家としての長年の経験や感性から生まれた作品は、一瞬の風景が永遠に感じられる印象的な世界観をもっています。ぜひ会場へ足をお運びください。

写真展タイトルの書の額

今後の予定として、膨大な距離の日本の海外線をとおして、日本を見つめたいとのこと。こちらもとても楽しみです。

【中道 順詩 写真展「渚にて」】
会期:2018年6月27日(水)~7月2日(月)
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:アメリカ橋ギャラリー
http://americabashigallery.com/exhibitions/