木村 高一郎さんの写真展が2020年10月11日(日)まで東京都 中目黒にあるアートブック専門の古書店 dessin(デッサン)で開催されています。dessinでは、子どものための絵本から、大人も楽しい絵本、画集、写真集などを主に取り扱っており、渋谷にある東塔堂の姉妹店でもあります。本展は2Fに併設しているギャラリースペースにて開催中です。
主に家族を題材とした作品を手掛ける、写真家の木村さん。2014年に初個展「ことば」展をエプサイトギャラリーで開催し、同年、写真新世紀で佳作を受賞されました。その後、2015年には写真を使ったインスタレーション「境界線」展を開催。2017年にはトイレで排泄している息子の姿を撮影した「ともだち」がエプサイト主宰のスポットライトに選出され、エプサイトギャラリーで2度目の展示を開催など、精力的に活動されています。
本展では、自宅の寝室の天井に定点カメラを設置し、自動で10分毎に2年間撮影し続けた作品が展示されています。そこには、偽りのない家族の肖像が写し出されています。仲睦まじく寝ている親子、昼寝する息子、読書する母親など、その光景はまるで会話をしているようでもあり、 もはやそこには“ことば”は必要ないのかもしれません。
「他人の家を覗き込んでいるような、見守っているような、絵本をみているかのような、そんな写真になればいいな」と、木村さんは語っています。川の字になって眠る木村さんご家族の姿はどこかユーモラスで、それらの作品を鑑賞しながら世代を超えて共感したり、会話を楽しめるような魅力も本作にはあります。今週末はご家族やご友人、大切な誰かと本展に足を運び、アートの時間を楽しんでみてははいかがでしょうか。
【木村 高一郎 写真展「ことば」】
会場:dessin | デッサン
会期:2020年9月25日(金) 〜 2020年10月11日(日) 火曜定休
12:00〜18:00(日曜日のみ13:00-18:00/最終日は17:00まで)
https://dessinweb.jp/hpgen/HPB/entries/123.html
木村さん WEBサイト http://koichirokimura.com/