鈴木 理恵子 写真展「Bhutan〜新しい感覚〜」

レポート / 2019年2月14日

~幸せの国・ブータンで、人々の日常を捉えた作品~

会場にて鈴木理恵子さん。「来廊された方とブータンについて話をしたい」と会期中は在廊されているそうです。取材時も、持ち前の明るさと積極性でブータンについていろいろお話ししてくれました。ちなみに、今日2月14日に来場された方にはお楽しみがあるそうです(数に限りがあります)

沖縄に移住し、沖縄の海をテーマにした作品などを発表している、写真家の鈴木理恵子さん。ブータンに興味を持ったのは、ブータン人と日本人は顔が似ているという話を聞いた写真学校時代。ようやく機会を得て、昨年ブータンを訪れ、ポブジカ村という小さな村でファームステイしながら撮影をしたそうです。

ブータンの人々の家族、働き、暮らし、自然との関わり、小学校など教育、仏教などが展示されています。ちなみに手前上部の作品は、ブータンのお墓だそう。驚き!

「懐かしさがあると同時に、新しさもある不思議な感覚になりました。先進国と比べるとネットにつながらないし何もない不便な環境かもしれませんが、村人総出で農作物を収穫し、村人全員で子どもを育て、出会う人すべてが純粋で、何もなくても日々を楽しく過ごすことができる。そうしたブータンの人たちの生活を、もっと日本の人に知ってもらいたい、見てもらいたいと思いました」

鈴木さんがファームステイしたポブジカという村は、ブータンの端の端に位置。小学校は1校で、近隣の村の子どもも通ってきているそうです。写真右端の3枚は、ジャガイモを収穫する様子。村人総出で行うそうで、共同体としての村社会の良さが残っています。

会場には、55点の作品が隙間なく横一列に並び、ブータンの何気ない生活をコマ送りで眺めているような感覚で見ることができます。写っているのは、家族、仕事、学校、自然や宗教との関わりなど。できるだけ客観性を出すために、鈴木さんは感情が出ている作品や観光的な作品を外したそうです。

ブータンは仏教の国なので、寺院の様子は外せないそうです。また、会場では展示作品を販売しているほか、ポストカード(1枚250円)、カレンダー(1,500円)、写真集(2,500円)も販売されています。

会場の入り口付近にはブータンの自然を写した2枚のプリントが展示されています。
また、写真奥の壁には小学校の子どもたちの姿が展示。

ぜひブータンの人々の表情や暮らしを見つめながら、幸せとは何かを、考えてみても良いかもしれません。この週末にはトークセッションが開催されるそうなので、気になる方はぜひ足をお運びください。

【鈴木 理恵子 写真展「 Bhutan~新しい感覚~」】
会期:2019年2月13日(水)〜2月17日(日)
11:00~19:00
会場:ピクトリコギャラリー
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/411/

【トークセッション】
2月16日(土)15:30〜 関健作×鈴木理恵子「ブータンを知ろう」
2月17日(日)14:00〜 岩波友紀×鈴木理恵子「移住して写真を撮る」

鈴木理恵子さんのWebサイト
https://www.rieko.photo/