面をかすめる、声がきこえる。

面をかすめる、声がきこえる。
氷森 記心
2021/11/09 ~ 2021/11/21
面をかすめる、声がきこえる。
目でとらえられていない姿。空気の感触や香りの記憶、想像されたものや認識の外にあるもの。もしくはネット、バーチャルの世界。形、実像なく存在するものが生活にはあふれています。それらに気がつくと、現実、生きているものとは何か、見えていないだけで、より深い見え方が他にもあるのではないかと少し空想してしまいます。

本作品展では「生命の形」をテーマに、視覚的な要素を持たないものを具現化した作品をメインに複数のシリーズで構成しました。

表現に用いている写真は、現実に存在するものを使う媒体です。ですが長時間の露光や光の加え方など、工夫次第で視認できなかったことが見えてきます。記録だけでなくリアルでありながら非現実的要素が入り込む特性があると感じています。これを活かし、あるかもしれない命の姿をどう知覚するか、制作の中で探求しています。


本展は、京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク2Fで、2021年11月9日(火)から11月21日(日)に展覧いたします。
展覧会詳細はこちら

Web写真展ではシリーズ「息の緒の光」と「龍になる」の各5点をアップしています。