京都府京丹後市大宮町五十河
京都府京丹後市大宮町五十河
産業編集センター 出版部
2019/11/13 ~ 2019/12/13
京都府京丹後市大宮町五十河
産業編集センター 出版部
2019/11/13 ~ 2019/12/13
京都府京丹後市大宮町五十河
【旅ブックスONLINE 写真紀行】
産業編集センター出版部が刊行する写真紀行各シリーズの取材で訪れた、全国津々浦々の風景を紹介しています。
書籍では掲載していない写真も地域ごとに多数掲載。
写真の使用・販売に関するご相談は旅ブックスONLINEのお問い合わせフォームからご連絡ください。
謎多き女流歌人の終焉の地か?「小野小町の里」
古来から、絶世の美女の代表格とされてきた平安時代の女流歌人・小野小町は、その生涯を通してさまざまな伝説や伝承に彩られた、謎の多い人物である。
六歌仙や三十六歌仙に選ばれたほどの歌才と、類まれなる美貌に恵まれていたが、よほど理想が高かったのか、はたまた生来の男嫌いだったのか、言い寄ってくる男たちを次々にソデにし、あまつさえ、一途に思いを寄せてきた深草少将に百夜通いをさせてその命を縮めさせるという、冷酷な仕打ちをしたと伝えられる。もっとも、この話はあくまでも伝説で、実際には小町はたくさんの恋の歌を残している。好きな人とは結ばれず、求愛してくる男たちはみな気に染まなかったのか・・・。
ともかく小町を、美貌を鼻にかけた驕慢な性格と決めつけた後世の人々は、彼女の晩年は独り身のまま落ちぶれ、各地を放浪して悲惨な最期を遂げた、ということにして溜飲を下げたようだ。しかしこの言い伝えから、全国各地に小町の晩年伝説が生まれた。
中でも、ここ京丹後市の五十河集落は、小町終焉の地として有力説されている場所のひとつ。小町が開山したとされる「小野山妙性寺」や、小町の墓、薬師堂なども残り、集落全体が「小野小町の里」として知られている・・・
『ふるさと再発見の旅 近畿1』 産業編集センター 刊 収録