狩野 剛史 写真展「民(たみ)は、未来を描く -セルビアの微笑み-」

狩野 剛史 写真展「民(たみ)は、未来を描く -セルビアの微笑み-」
狩野 剛史
2025/03/06 ~ 2025/03/12
アイデムフォトギャラリー「シリウス」

アイデムフォトギャラリー「シリウス」では、創作意欲あふれる若手写真家(39歳以下を対象)に作品発表の場として当ギャラリーの写真展枠などを提供する支援プロジェクト「プロキオン・フォース」を開催しています。今回、狩野 剛史(かのう たかふみ)さんの写真展を支援・開催します。

 
私は新たな《場所》に行って、新たな人々と出会うことが大好きだ。その中で写真を撮るという自己表現は人々と出会い、話すきっかけを僕に与えてくれる。写真という芸術は、新たな人々と関係を構築するための手段だ。2019年秋にバルカン半島 セルビア北部の国内第2の都市、ノヴィサドに滞在した。セルビアの首都はベオグラードだが、ノヴィサドは国内のヴォイヴォディナ自治州の州都。歴史的にハプスブルク家とオスマン帝国の境界地域にあり、様々な民族が交錯してきたヴォイヴォディナは民族・文化的にも多様性に富み、自治州の公用語は6つだ。滞在中、若者と交流を深める中、彼らは私に語りかけた。「かつて私たちはいろいろな紛争があったけれど、また心は一つになりたい」。彼らが自国の伝統や文化に思いをよせて、自分たちの未来を描いている姿。僕の心に強く残った。

民族衣装は、各国の悠久の歴史の中で受け継がれてきた伝統。外見上は衣装の美術的価値、刺繍の色・模様の美しさを持つ。だが本質は古今東西、歴史の変貌の中、各国の人々が自分たちの「アイデンティティ」を示すために、絶えず伝承してきたモノ。渾沌する今日の世界。この時代に私は写真を通じて、世界各国の文化、伝統に目を向け、見つめ直す―。

 


 

<プロキオン・フォース>
狩野 剛史 写真展「民(たみ)は、未来を描く -セルビアの微笑み-」

会 期:2025年3月6日(木)~3月12日(水)
    10:00~18:00(最終日15:00まで)
休館日:日曜日・祝日の一部(ギャラリーへお問い合わせください)
会 場:アイデムフォトギャラリー「シリウス」(https://www.photo-sirius.net
    東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F

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