こばやしかをる 写真展「curiosity ―好奇心-」

レポート / 2022年1月21日

会場にて、こばやしさん 。以前お会いしたのは、2019年の「Ấn tượng Hồ Chí Minh」 それから2年以上経っているという…びっくりです!

昨年は個展「ゆるりら」をはじめ、主宰されているPhoto Plus+の企画公募展「1pic」の開催など、精力的に活動されているこばやしさんの写真展にお邪魔してお話を伺ってきました。

スナップはモノクロメインで「形に執着していくとモノクロのおもしろさをより感じるようになりました」とお聞きしました。作品のグレーの諧調は心和む柔らかさがあります。

NY国際写真コンテストIPAファインアート 静物部門 入選作品を含む23点が、展示されていて、展示作品はコロナがはじまった頃から2年ぐらいの間に撮ったものとのこと。

ー早速ですが、今展について教えてください。

ステートメントにも書きましたが、コロナのはじまりごろに父がコロナと関係なく倒れて入院したのですが、その際指先の点滴を撮った私に、父が「そういうの見つけるの得意な」と発し、そういえば(私って)物をじっと見るのが好きだなと。身近なものを大切に思い、その中でも自分がおもしろいと感じるものを見つけていく、その気持ちは子どもの時から変わらずもっていたものだと、あらためて気づかされました。そこからタイトルを「好奇心」にしました。

ーお父様の何気ない一言がきっかけなのですね。

そうですね。もう一つはデジカメWatch 特別企画のRICOH GRをお家でも楽しもうという企画で提案した、テーブルの上でもこれだけ楽しい作品表現ができるというものからつながったものです。これも父親つながりですが、父が病気で倒れ実家を片付けなければという流れの中で、何気なくプチトマトを見ていて、これを被写体にしたら面白いのではと…。そこから今回展示している「On the Table」というシリーズが生まれました。
あとコロナはいい意味で、(自分にとって)身近なものが、より写真作品の想像力になっていったと感じていて、「どう見せたらいいのだろう」という考えが、積極的に働くようになりました。

ステートメントとプロフィール

最近ワンマイルフォトという言葉が一般化してきましたが、私はそう言われる前からそれをご近所フォトとしておすすめしていて、自分の中を探るといった感覚がすごくあります。コロナ前のように気軽に遠くへ行くことはできなくなりましたが、物をじっくり見るという時間をいただけたと感じています。(撮るものが)特別ではなくても、写真の表現についてを、よりもっと考えるようになりました。アートといった難しいことは言いたくありませんが、自分にとっておもしろかったらいいかなといった感覚的なものや、私だけが持っているものをもっと表現していきたいという気持ちが強くなりました。

展示作品の販売他、2L作品の販売もされています。2L作品はピクトリコプリント工房のオリジナルサービス、ウッドフレームプリントでの仕上がり。
オリジナルカレンダーはフレーム付きとフレームなしを選ぶことができ、カレンダーとしても作品としても楽しめる、写真作品購入の入門編としてオススメ!

昨年12月にこばやしさんが、立ち上げた アクセサリーブランド「Loopie」の商品も、会場で実際に手にとって購入することができます!
アウトドア商品に使われている、パラコード素材で作られたストラップやキーホルダーは軽くて丈夫。サコッシュやショルダーバッグも展開されており、カメラアクセサリーとしてだけでなく、タウンでも大活躍しそう♪

私自身翻って、今まで体験したことのない見たことがないもの、もっと外へ外へと探しに行くのが好奇心と、単純に思い込んでいたような気がします。こばやしさんの好奇心が、自分の視野の狭さを教えてくれたようで、まず電車の中でスマホを見るのをやめてみました。私にとっては、好奇心は自分で育てていくもののよう!ぜひ皆さまもご覧ください!

【こばやしかをる 写真展「curiosity ―好奇心-」】
会期:2022年1月11日(火)〜1月29日(土)
※会期が延長され29日までになったとのこと。
11:00~17:00
会場:ピクトリコ ショップ&ギャラリー(日・月曜定休)
https://pictorico.jp/press-release/detail/758/

こばやしさんのWebサイト
https://kobayashikaworu.jimdo.com/